種類と特徴
曽爾高原の涼しい気候で1年かけて育てられた
食味の良いとまと本来の味をお届けします
曽爾高原とまとの品種は「れいか」と呼ばれ、劣化に強く、食味が良いとされる。曽爾高原とまとの収穫が始まるのは7月の初旬から10月の中旬までの約3ヵ月半だけだが、その裏側では、準備に1年を要する。土づくりや育苗など、手間がかかるゆえに、部会で共同しながら出荷する。その手間暇と、夏の寒暖差、そして水分と乾燥の落差をつけながら育てる曽爾高原とまとは、1個1個、味に個性がある。その甘みと酸味のバランスを楽しんでいただきたい。
れいか元々、曽爾村のとまととして長く愛用されてきた品種は「桃太郎」であったが、3年前に劣化に強いとされる「れいか」に変更。曽爾村の環境に適し、ロスが少なく収量が多い。
育て方
1年でたった1回の作付けと収穫
失敗できないリスクとやりがい
曽爾高原とまとは、ほうれん草やその他の葉物野菜とは異なり、年間でたった1回しか作付けできない。その背景には時期的なものもあるが、それ以上に土作りから育苗、収穫と管理、ハウスの片付けまで、1年でほとんど休む暇なく、すべき作業が多いからである。だからこそ何が何でも失敗できないのだ。そのリスクを背負いながら、必要以上に手間をかけ、大切に育てて出荷している。
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部会でまとめて種を購入し、トレーに蒔いて発芽させる。何万本という単位で育てるため、手間がかかるゆえに部会共同で作業を行う。苗ではなく種から育てることで、コストを安く抑えられる。
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トマト独自の病気が出ないように、1つ1つ接ぎ木をする事で苗を強くする。その後、気温と湿度を保った銀色の箱に入れて、3日間保存し養生する(人間でいうICUのようなもの)。その後、外に出して光に慣らす(順化)。
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苗は各生産者へ分配され、それぞれのハウスで定植作業を行う。多い生産者で約1万株を定植する。その後、水やりと追肥、受粉と摘果作業を繰り返す。初期にできた実を摘果するのは、木の成長を持続させ、長期的に収穫するため。
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本来、一般的なとまとは5〜8月頃まで出荷するが、曽爾村では寒暖差があるため、時期をずらして秋頃まで出荷ができる。収穫と出荷が続く期間は、ほぼ休む暇なく働き、朝から収穫と出荷、合間で枝の誘引などを行う。
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出荷が終わっても、とまと農家の仕事は終わらない。支柱を1本1本外してハウスの片付け作業と、来年に向けての土づくりを年末年始にかけて行う。1個100円に満たないとまとの裏側には、計り知れない手間と苦労がある。
生産者
365日、とまとと向き合う
高原野菜の裏側にある農家の物語
1年で1回しか作付けできないリスクと戦いながら、それでもとまと農家であり続ける人たちの物語。その手間と苦労、何より365日分の想いが込められた味を食べてみてください。
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1年かけて育てる曽爾高原とまと
個性ある味を生かす農家レシピ
「とまとも人間と同じ。同じ育て方をしても1本1本、木も違えば、実の味も少しずつ異なるから、その個性を楽しんでほしい」。農家が教える、おいしいとまとレシピをご紹介します。夏から秋にかけて、この時期だけの味をお楽しみください。
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